収納のお話し・・・
家を設計する際に重要なもののひとつが収納です。
足りないのはもってのほかですが、多すぎてもこれまた勿体ないですね。
“ちょっと大きめ”が丁度良いのですが、このサジ加減がなかなか難しいのです。
また、しまうものによっても収納の形態が変わるので、
何をしまうのか?も非常に重要です。
となると、建て主の個性が千差万別なら収納の形態も千差万別、
綿密に打ち合わせを重ねながら決めていくのですが、ひとつだけ共通項があります。
それは、シュークロゼットとパントリーの存在。
この二つ、当事務所での最初のプランでは必ず盛り込みます。
面積の制限や建て主のご要望で変わる場合もありますが、
出来る限り取入れたいと思っております。
シュークロゼットとは玄関の脇に存在する畳1帖~2帖ほどのスペース。
(写真は”鴻巣の曲り家”のシュークロゼット1.2帖ほど)
床は玄関と同じレベル(高さ)で土足で入れます。
そこで靴を脱いで棚へしまってから室内へ上がります。
そうすると、玄関を脱ぎ散らかすようなことがありません。
また、ゴルフバックやスキー、ベビーカー等もここに納まってしまうので玄関がスッキリします。
帰宅時の玄関が生活感丸出しではなく、
何処ぞのお店のように”凛”としていたら気持ちがいいですよね!
パントリーとはいわゆる家事室ですが、家事をこなすだけの室ではありません。
キッチン周りもなかなか雑多なものが溢れますよね。
お米、乾物、ミネラルウォーター、普段使いしない鍋、食器などなど・・・
システムキッチンの収納だけでは納まりきりませんし却って不便だったりします。
そこでキッチン脇にシュークロゼット同様、1帖~2帖の収納を設けます。
床から天井までの棚を設けて、パントリーに入ったら全てが一目瞭然!!
というような配置です。
床面にもスペースがありますから、掃除機等の清掃道具を置いても良いでしょう。
二つに共通することは整然と整理する場所と、
とりあえず押し込んでしまえるスペースが存在するということです。
住み始めてから初めて気が付くことは多いですから、設計段階でかっちり決めずに、
すこしファジーな要素を併せ持つこの二つ・・・お勧めします!!