匠の技
2014.01.16
昨日は大泉学園のリノベーション現場にて今年最初の建て主と打合せです。
追加項目の確認と一部の仕様確認を行いました。
現場はサッシなどの外廻りが徐々に出来上がりつつあります。
リノベーションなので既存の柱などはできるだけ目に触れるように残そうとしているのですが、
劣化してそのままでは使用できない場合も多々あります。
そんな箇所を総取替ではあまりにも芸が無く、既存を残そうとするコンセプトも揺らいでしまうので
どう判断するかがリノベーションの難しさです。
今回も露出したい柱が一本だけ劣化していて大工と悩みましたが、
社寺建築の補修方法でいこう!となりました。
これです。↓
つなぎ目がわかりますか?
こうなっているんですね。
金輪継ぎという技法です。
複雑に加工された柱双方を合わせて、込栓(中央の四角です)を打ち込み密着させます。
これの難しさは柱双方が組み合わさった時に隙間ができないように加工することです。
当然、機械ではできませんから削っては合わせ、削っては合わせ…という作業を繰り返して
造っていきます。
先日、伊勢神宮に行ってましたが、こちらでも同じ手法で柱が補修していました。
今ではなかなかお目に係ることができない”匠の技”
鳥肌が立ちました。