意外と使われない助成金
今日は板橋区N邸外構工事における助成金最終書類の提出のため
板橋区役所に行ってきた。
これで決済が通れば今年中にはオーナーのもとへ振込まれるはずである。
この助成金だが、設計の仕事をしていても結構使わない人が多い。
その理由として、
1、助成金の額が少額のため。
2、助成金の窓口が行政によって様々なため分かりにくく、取りこぼしやすい。
3、そもそも助成金の存在を知らない。
等がある。
まず1から
助成金の該当工事範囲によるが、おおよそ総工事費(外構工事)の5%程度。
確かに少額である。総工費から差し引いてもあまりお得感が無い。
しかし、私はちょっと視点を変えてご提案している。
図面が確定してから完成まで何事もなく進行する事はまずない。
必ずオーナーから軽微な変更や追加工事が発生する。
だが、もともと余裕を持って家づくりをする人は少ない。
5万、10万の出費でさえ躊躇してしまう。
そんな時に助成金が役に立つ。総工費で考えると雀の涙ほどだが、
少額の追加工事なら”タダ”と考えることができる。
これはウレシイ。
次に2
助成金の窓口や助成金対象工事は市町村によって様々なのである。
例えば、〇〇市で緑化の窓口は緑地課だが、××市では都市整備課、
だから××市の緑地課にいったら扱ってないと言われたが実は扱っていた。なんて事になる。
このあたりは経験則でカバー出来る人もいるが、良くある話。
あと、屋上緑化などは行政によって扱いの有無が分かれる。
なので私は必ず、助成金の有無、種類を調べ上げてから設計を進めている。
着工してから申請では遅い場合も多いため、後の祭りにならないようにしたい。
そして3
シロートか?!と思ってしまうが、本当にいる。
これは単に経験不足によるものだが、設計のフィールドが偏っている人は陥りやすい。
住宅設計をしたことが無い設計事務所、確認申請を外注する設計事務所(どちらも本当にいる)
等に多い。
最終的に助成金を取入れるか否かはオーナーの判断になるのだが、
私は出来るだけ選択の幅を持たせてあげたいと考えている。