さしおうぎのいえ/プレカット図チェック
“さしおうぎのいえ”のプレカット図が施工会社からあがってきたのでチェックをする。
プレカット図とは、柱や梁など構造体の図面のこと。
最近の構造材は予め工場でカットされて現場へ納入される。
予めカットする意味からプレカット、その図面だからプレカット図。
図面上に書かれた数値には全てチェックを入れる。
たとえ当り前の数値であったとしても、設計図と整合している事を確認する。
後で”間違っていた”、”チェック漏れだった”では済まないからだ。
構造体がこの図面で決定するので非常に重要なチェックになる。
ここで「図面って設計事務所が書くんじゃないの?なんで施工会社からあがるの?」
と疑問に思う方もいらっしゃるはず。
図面には大きく分けて設計図と施工図が存在します。
設計図は設計事務所が描きます。
設計意図やデザイン趣旨を施工会社に正確に伝えるための図面です。
それに対し施工図はその設計図を基に実際に施工する側の視点で、施工する際に不具合が
ないか検討し、施工会社が図面化します。プレカット図も同じです。
そしてその施工図が設計意図やデザイン趣旨を妨げていないか、
もう一度設計事務所がチェックするのです。今回のチェックはまさしくこの作業。
そして来週プレカット担当者と直接打合せをして図面を承認し、一連の作業が完結する。
今後もこうした舞台裏的な作業も”さしおうぎのいえ”を通じて公開していきます。
「設計事務所ってこんなこともしているんだ」と思っていただけるはず・・・
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