今日の業務/その3
2009.10.15
私の事務所は8月が決算。
建築士法で定められている”設計等の業務に関する報告”と言うものを
事業年度経過後三か月以内に提出しなければならないので、
今日はその書類を作成し、新宿にある東京都建築士事務所協会へ提出してきたところ。
この法律の施行は平成19年6月20日で比較的新しいのだが、
年月日を見て気づいた方もいらっしゃるはず。
そう!耐震偽装事件を受た法改正の一部なのである。
あれから二年以上経つのだが、当時は関係各所が大混乱を来したのは記憶に新しい。
で、今は落ち着いたかと言うとそうでもない。
当時ほどでは無いが、この事件を受けた法改正は今でもちょくちょく行われており、
私達設計事務所も含め関係者は対応に追われているのが実状。
問題が起これば法改正するのは致し方ないが、全て国民のためか?と言うとそうでもない。
むしろ国が自分たちの急所を守るための法改正にも見て取れるものもある。
したがって、法律によっては金銭的に建主に跳ね返るものもある。
このあたりが感覚的に理解できていないから”お役所仕事”と言われてしまうのだろう。
いろいろ愚痴ってしまったが、結局は国に何かを求めるのではなく、
私達のような関係従事者が法改正の真意を理解し、
建主の手を引いて正しい方向へ導かなければならないという責務は
何ら変わっていないと言うことなのだが、〇歯もそのうちの一人であった事は忘れてはならない。