今年のオリンピックはちょっと違うのであります
オリンピック競技が続々と始まっているのは周知の通り。
開催前は無責任なメディアのメダル予想に嫌気がさすが、
出来れば多くのメダルを取ってもらいたいと思っているのが心情か。
前回のトリノでは荒川静香選手の金一つという結果に残念な思いを残した。
しかし今年は小生の心境に大きな変化が・・・
先日の女子モーグルは非常に惜しかった。
メディアでは上村愛子選手が大々的に取り上げられているが、
小生、里谷多英選手に目を奪われた。
決勝13位からのスタート。圧巻だったのは第一エアーを終えてからのターン。
今見てもメダル三人に引けを取らないスピード、鬼気迫るものがある。
見ていて身震いがした。
この時点で勝手に表彰台を思い浮かべさせられるほどだった。
そして第二エアー。
空中でバランスを崩した体勢でさえも「大技か?」と思ってしまう。
着地で初めて失敗したと気付く。
その瞬間、頭が真っ白になった。
里谷多英選手については非常に失礼だが、「出ていたんだ?」という認識だった。
その選手にここまで魂を揺さぶられた瞬間、素直にメダルなんてものがどうでもよくなった。
少なくとも見ている側がとやかく言うものではないと本当に素直に思える。
今日もノルディック複合個人の小林選手が惜しくも7位。
ラスト一周でトップに立った瞬間は里谷選手のときと同じ気持ちで見ていた。
「挑戦する気持ちを魅せ付けてくれた。」
これだけで十分ではないか。
自分が普段の人生でどれだけ挑戦出来ているのだろうか?
そして「挑戦出来るんだ」ということを再認識する。
清々しい気分だ・・・
と寝不足気味でちょとハイになりながら今これを書いている。