石神井公園 ふるさと文化館へ行く!
昨日、石神井公園脇に新しく建設された「ふるさと文化館」へ行って来た。
オープンしてからすでに一ヶ月経とうとしており、
いつもながらワンテンポ遅い情報発信に意義が見出せないが、
せっかく行ったので記事にしたいという貧乏根性が小生にキーボードを叩かせる。
この建物の用途は地域(練馬)の情報発信基地。
縄文時代から現代に至るまでの練馬区中の歴史、産業、特産を掻き集めてはこの中に詰め込んだ、
そんな感じである。
それにしてもどの都市へ行っても必ず情報館には縄文コーナーがある。
「我が町には縄文時代ありませ~ん」という町があればむしろ新鮮なくらいだ。
そもそも縄文時代なんてどの地域もさほど変わらないと思うのだが、
これをやめてしまうとスペースが空いてしまうのでご丁寧に展示しているのだろう。
歴史学的な違いはあるのだろうが我々はそれほど縄文マニアではない。
またはタモリ倶楽部で「縄文マニア」を取り上げればこれも陽の目をみよう。
とにかく情報館というのは縄文好きである。
展示物や運営についてはこの後述べるとして、まずは建築から入らねばなるまい。
設計は大手の組織事務所。
目新しいデザインではないが、高さを抑え、壁面緑化したファサードは全体的に軽快で、
石神井公園脇という立地に即していると思う。
動線計画もシンプルで分かりやすく、なにより空間の実質的なボリュームが的確に思えた。
昨今、箱モノ行政が叩かれて久しいが、
大きすぎても、小さすぎても無駄と叩かれるが、ここは程良く感じられる。
展示物を一通り見ても間延びしない。
好きか嫌いかという判断ではなく、現時点で一定の成功はしていると感じた建築だった。
続いて展示物。
目についたのはただ眺めるだけではなく参加型の展示物。
例えばこれ。
練馬のカルトクイズが出題され、全問正解で練馬王の称号が与えられる。
ちなみに”ねりまおう”ではなく”ネリキング”悪しからず。
その他、縄文土器のパズル(縄文好きだな~)、面白かったのが現在の航空地図に
昔の地図を重ねて見る事が出来るコーナー。
自分が住まう土地の昔を知る事が出来、子供より大人が楽しんでいた。
また昭和30年代の石神井公園駅前の再現も面白い。
お店や住宅が精巧に再現されているなか、何故か駅舎だけが写真パネルと言うのが解せないが
当時の雰囲気は充分感じられた。
総評として、出来て間もないこの施設に対し現時点で悲観的な印象は無い。
石神井公園に隣接している事もあり、イベント等を上手く利用すれば人は集まりやすい。
なによりこの日見かけた子供たちが心底楽しそうだった事がそれを物語っていると感じた。