建築探訪/ビラビアンカ
2010.07.07
今日の打合せ場所の近くにあった「ビラビアンカ」。
住所は神宮前、明治通り沿いにあるので見覚えのある方も多いはず。
建てられたのは東京オリンピックの年だから築年数は46年になる。
ブロックを宙に浮かせ組合わせたような住戸構成は当時ではかなり斬新だったと思う。
また、その構成により生まれた広いバルコニーは今でこそ魅力的な外部空間だが、
当時は高度成長期の真っただ中、ゆとりより効率を求めればここも住戸スペースになってしまう。
理解を得るのに苦労したはずだ。
面白いのは外観だけでは無い。
写真が無いのでお見せ出来ないが、WEBで検索すれば不動産情報などがHITするので
内部写真はそれらを見て頂きたい。
その内部はかなりブッ飛んでいる。
宇宙船か潜水艦か?と思わせる形状のキッチンや原色タイルを貼った洗面所などが
46年という歳月を遡った時代に表現出来ているあたりが驚かされる。
キッチン至っては何をモチーフに?何故この形か?この蛇口は?とつっこみ処満載・・・
時代を感じさせるレトロ感は漂うのだが今でも充分通用するほどいっちゃっているのである。
今ではリフォームなどで当時の原形を留めている室は少ないようだが、
同潤会のようにならずにできるだけ残してもらいたいのもである。