熊谷F邸監理業務/10.12.27
2010.12.28
今日は熊谷F邸の監理業務。
今年最後のF邸だが、工事はヤマ場を超え引渡に向けて粛々と進行している。
内装工事はほぼ完了だが、床の間の石工事が未完成、
出来れば見たかったのでちょっと残念。
ダイニングの家具は設置済み。
タモ材の綺麗な素地を活かしたクリア塗装で仕上げている。
ここで職人のこだわりを垣間見る。
ちょっと分かり難いのだが、扉の木目が殆ど同じなのである。
って、当たり前では??と思うかもしれない。
写真を見て頂くと扉に縦に木目が入っているのが分かるが、これを柾目という。
同一木材でも割いた箇所が変われば同じ柾目でも表情は変わる。
それでもパッと見た限りでは見分けが付かないので”柾目”であれば同じものとして扱われる。
しかしこの家具、よくよく眼を凝らして扉一枚一枚見比べると殆ど違いが無い。
と言うことは同じ樹種の同じ部位を割いたものをわざわざ揃えて家具を製作しているのである。
言われなければまず気が付かないようなこと。
こんなところに職人のこだわりを感じるが、
作った職人はそんなことを一言も口にしないのがまたカッコイイ。
日本の技術、まだまだ捨てたもんじゃない。