物が入らない
2011.04.14
建築業界では震災の影響が日増しに色濃くなってきている。
ベニヤ、断熱材の納期不確定から始まり設備機器も1ヶ月を要するようになってしまった。
当事務所では新築、リフォーム含め数物件の住宅工事が進行中だが、
どれもストップないしスローダウン。
状況が状況だけに嘆くつもりは毛頭ない。
しかし建て主へのケアが必要になってきている。
工事途中で雨ざらしになる我が家を見続けるのは辛いものだし、仮住まいの家賃や銀行ローン
も気になるところだ。
弾力的な対応が我々に求められている。
実は代替品は容易に見つかるし納期も確保されている。しかし必ず費用の増加が付きまとうのだ。
時間を優先するのであれば建て主に事情を説明してその材料を使用すれば解決するし、
予算ありきであれば納入を延々と待って頂くのだがそう簡単ではない。
理想は”最小限の出費で工期内の完成”なのだが、この都合のいい選択肢は無尽蔵に出てくる。
その中で最良の選択ができるか、にかかっている。
未だかつてない”想定外”に我々も直面している。