なかいのいえ/遣り方
2011.04.19
昨日は”なかいのいえ”の”遣り方”である。
遣り方(やりかた)とは建物の基準を出すための重要な作業である。
この作業を誤ると基礎と木軸部分が合わないといった結構大変な事態に陥る。
だから現場監督とダブルでチェックする。
写真は遣り方前の準備の様子。
建物外周部に木枠を組んでそこに壁の中心線を記していく。
その他には建物の高さの基準となる地盤面も設定する。
図面では平らな地盤も実際は少なからず高低差がある。
また道路との関係も考慮しなければならない。
地盤面は高すぎても低すぎてもダメなのだ。
絶妙な設定がキモになってくる。
この土地は”埋蔵物包蔵地”といって遺跡が埋まっているかもしれないとされている土地。
明日は役所の立会いの下、その確認が行われるのだが、
願わくば何も出土しないでほしいというのが本音。
そりゃ古代の遺跡がお目見えすればロマンも感じるだろうが、
発掘調査の間は工事はストップしてしまう。
我々や施工業者からすれば工程を組み直したりと色々厄介になってくる。
偶々お隣も建築中なのだが、現在進行中ということは恐らく出土しなかったのだろう。
毎度の事だがこれから上棟(建て前)までは一番気が抜けない期間。
さて、これから気を引き締めて図面チェックを行うとするか。