廻り道は三文の徳
今日は息子の御礼参りに水天宮へ。
とは言うものの一年と五カ月も過ぎた御礼参りでは神様も呆れているのではないだろうか。
なんて考えつつもようやく成し遂げることが出来て内心ホッとしている。
それにしても安産祈願にやって来た日が懐かしく想う。
もう何年も昔のような・・・でもまだ2年しか経っていない。
子供の成長が著しいからだと思う。
あの頃は、こんな風に水天宮の灯篭に腰掛ける我が子の姿を想像しただろうか・・・?
あの時は目の前には存在せず、でも今はしっかりと目の前にあるその存在に、
未だに信じられないような錯覚に陥る。
・・・この子はいつからうちに来ようと決めたのだろうか・・・
・・・よく、私たち夫婦のもとを選んだものだ、もっと裕福で素敵な家庭はあっただろうに・・・
そんな事を考えると子供に感謝の念が湧きおこる。
そして責任を痛感する、ちゃんと成長させなければならない。
どんな大人になるかは判らないが、自力で人生を歩めるようになるまで。
今日も安産祈願や御宮参りの参拝に多くのご家族が訪れていた。
この人たちもいま無条件の喜びに浸りつつ、大きな責任感を痛感している事だろう。
そんな事を想うと妙に感慨深いものがあった。
・・・と話は変わって水天宮の有名なお店の一つといえば?
「玉ひで」ですな、お昼の親子丼は超有名。
開店とほぼ同時に行ったのだが、すでに長蛇の列が出来ていた。
およそ30分待ち。盛況ぶりは変わらない。
実はこのお店に来るのは20年ぶり。
父が亡くなる前に東京に遊びに来た時に食べに来た場所だ。
結局この時が私が上京してから最初で最後の父の東京観光となってしまった。
父は食べる事が好きだったから東京在住の伯父が、色々なお店を案内してくれた。
玉ひでのあとすぐに浅草の大黒屋に天丼を食べに行く暴挙を敢行。
でもさすがに丼ぶり2杯はキツイ。
みんな半分くらい残してしまい、
お店の方に「何かお気に召しませんでしたか?」と言わせてしまう始末。
こちらも行列ができるほどの有名店なものだから、来店者全員が残すのは腑に落ちないだろう。
「すみません・・・前に食べてきまして・・・」と白状して店を出た事を今でも覚えている。
話はもどり、メニューは4種類ほどあったが注文したのは「匠親子丼」。当時は有ったかなぁ?
元祖親子丼という定番品に軍鶏のささみの炙りがのった一品。
とにかく玉子が濃厚!これに尽きる親子丼にレアに炙ったささみがやわらかい。
また、丼といっても器は浅形で、ご飯と玉子がスプーンですくうと均一になる。
最後までご飯と玉子の組み合わせを楽しめる気配りもまた良い。
久方ぶりに並ぶ甲斐があったと思える親子丼を堪能できた。
そして、やっとタイトルのこと。
いつも思いつくままに書くものだから我ながら支離滅裂な文章能力が情けない。
帰りは半蔵門線の水天宮前から乗らずに、日本橋を抜けて東京駅まで歩こうとは妻の提案。
そしたら、「日本橋架橋100年祭」が行われていた。
道路も歩行者天国になっており、至るところでイベントや出店が行われて賑やか。
出店では各地のB級グルメが目白押し。
我が故郷福島県も出店していたので桃100%ジュースなるものを買ってみた。
チョッとした寄り道で意外な収穫を楽しむことができた。
それにしても日本橋の頭上にもう一つ橋が掛かるとは当時の人々は想像もしなかっただろうなぁ。