LED照明の落し穴?”鴻巣の曲り家”のコダワリ
昨今のECO志向から当事務所の照明器具の選定はLEDに切り替えました。
価格もずいぶん下がってきたので予算内で手が届くようになりました。
当面は器具交換の必要が無く電気代が安いのでおススメしています。
ですが・・・
電気代が安いという点・・・ご注意を!!
皆さんはどれくらい安くなるとお考えでしょうか?
蛍光灯の半分?1/10?この意識の違いによって随分とお得感が違ってきます。
そこで、電気代の目安とLEDの落し穴?をご説明したいと思います。
ここからは私独自の論理と主観が入っておりますのでご容赦下さい。
設計で明るさを決定する際には光度、光束、照度、光束発散度、輝度、これらの単位を用いますが、
複雑で時間もかかるので、私が経験則に基づいて明るさを決める大まかな基準があります。
それはW(ワット)数です。
照明器具は消費電力W(ワット)を表示していますが、
その数値を利用して必要な明るさを算定します。
当事務所では畳一帖分を基準として、白熱灯なら60W、蛍光灯なら10Wとしています。
6畳の部屋なら白熱灯360W、蛍光灯60Wという感じです。
明るさは感覚的なものなので個人差がありますが、
この数値で算定して、建て主に”暗い”と言われたことはありません。
ですが我々の普段の設計は演出性を考慮するのでこれより数値は落して設計しています。
このように蛍光灯は白熱灯の消費電力の1/6です。
ということは電気代も1/6ですね。
ではLEDは蛍光灯の何分の一か?となりますが、
結論から言いますと良くて1/2です。
これが大きいか?小さいか?は皆さん次第ですね。
先の”落し穴”の件も含めて総括していきます。
実は色々な器具を見ていくなかで気が付いたのですが、
NET販売されているLED照明器具の価格はピンキリです。
例えば蛍光灯10W相当のLEDダウンライトの価格は¥3,000~¥20,000と差があります。
そのなかで消費電力も結構違うのです。
蛍光灯10W相当では、LEDの場合5.5Wから6.5Wくらいなのですが、
なかには9Wなんてものもあって蛍光灯とそう変わらないものが存在するのです。
器具の安さだけに囚われてしまうと
“電気代は意外と変わらなかった”なんてことになるかもしれませんね。
とはいえ電球交換の手間が減るという恩恵には変わりはないのですが・・・
ご購入の際はご注意して消費電力を確認してみて下さい。
最後に”鴻巣の曲り家”のコダワリです。
この物件に限定したことではありませんが、当事務所ですはシーリングライトは一切使用しません。
ダウンライト、スポットライト、間接照明等を駆使して照明計画を行います。
オールLEDになったので電気代も心配することなく計画し易くなりました!!
非日常を日常生活に持ち込む楽しさ!!ぜひ皆さまにも味わってもらいたいです。
写真は私の撮影なので、あまり綺麗ではありません・・・アシカラズ。