解体工事・・・昔の姿が現れました。
2013.09.12
先日、リノベーション物件の解体工事が大方終了したと
報告があったので現地確認へ赴いた。
築年数が不明だったこの物件。
中からは小舞の土壁や碍子線が出てきた。
リフォームを重ねてきたようだが、一番古い部分で築60~70年はいっていると思う。
基礎は無く束石で支えている。
ほんの一部に大谷石の基礎があることも理解不能な点。
私は解体後の状況を確認するのは、二つの理由がある。
ひとつは、状況把握のため。
まず、冷静に現状を受け入れて、それから改修案を模索していく。
もう一つは、その家のストーリー。
露わになった構造材の古さから
どのように増改築を繰り返しながらこの家が成り立ってきたのか?
結構重要な要素で、この読み取りによって残す部分を決めていく事もある。
古ければ何でも残すという考えではない。
今回の物件、ストーリーがちょと読みにくい。
新旧構造材が入り組んでいるのである。
恐らく、前に増改築した大工が、再利用しながら工事を行ったのだろう。
何れにしてもこのストーリーを見出すために今日も現場へ赴きます。