さしおうぎのいえ/現場確認
今日は上棟後の現場確認。
これから様々な検査を行っていく事になるのだが、その状況を本検査前に予め確認する。
柱と梁、土台の接合金物の設置状況を確認。
ホールダウン金物の設置状況の確認。
これら以外にもまだまだ沢山の金物を確認するのだが、今日はまだ工事が追いついていないため、
来週改めて検査を行う。
柱や土台に着色してあるのは防蟻処理(白アリ防止)。
建築基準法では地盤面から1mの高さまで必要なのだが、キクオカ屋さんは1.6mまで。
太っ腹である。
今日はここまで、来週月曜日に本検査を行う。
ところでなぜ
検査をするのか?
巷を騒がせた耐震偽装防止?これは詐欺行為であり検査とは対象が異なってくる。
だが、手抜き工事であれば私達のような設計事務所が第三者で入れば簡単に見抜ける。
また、私欲に塗れた愚行に自分の首を賭ける施工業者はまずいない。
一時TVを賑わせた輩は稀であろう。
少なくとも”さしおうぎのいえ”に携わるキクオカ屋、㈱茂木は
誇りを持って挑んでいる。
ではなぜ?
それは昨今の大型地震などにより建築基準法が大幅に改定され対応に追われているからだ。
数年前の施工法では不十分という事はざらである。
そういった”落とし穴”を埋めるのが、我々設計事務所の監理業務になる。
誤解のないように解釈頂きたいのは、決して施工業者が無理解と言う事ではない。
もちろん我々と同じ知識を有しているが、
注意すべき項目が多過ぎる事や物件ごとの判断を要求される場面が増えたのだ。
だから、出来るだけ多くの関係者の知恵を捻る必要がある。
設計事務所はその舵取り役も担う。
もちろん最終決定も我々設計事務所になる訳だから、
実際に施工する立場と異なる第三者の検査がより重要になってくる。